すろうにん ~SlowMan~
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気まぐれ管理人Blog
2017年
3月
21日
火
2017年3月21日
2017年
2月
16日
木
2月16日(木)
本日は、朝から昨日のトマト苗の移植の続きをやっていました。
今年は、可能な範囲で作業のマニュアル化をするのが目標。
そのため、栽培用ベッドの両端にメジャーを伸ばして、株間の管理もしています。
親父は「そんなもん感覚でやったほうが早い」というけれど、これから先、親父も引退して今のパートさんも退職し、新しく人を雇わなければいけないときになって、感覚でやってたから見て覚えろというのではあまりに効率が悪いし、時間も金も無駄になるのは自明の理。
勝手が分かってる本人が一人でやっていくのなら、100%の仕事になるのかもしれないが、それよりも、だれに教えても70~80%程度の達成率で仕事ができるようにマニュアル化したほうが、全体的な効率や生産性が向上する。
今日は芋の弦の栽培ベッドへ種イモを伏せておいたので、そこへトンネル掛けもしました。この栽培ベッドの土は、製材所から引き取ってきたチップともみ殻、野菜くず、米ぬかを発酵させたもの。
二層構造になっていて、毎年1月に新しくチップともみ殻、米ぬかを入れて、その上から前年の土をかけて発酵させます。二層構造の下の層が今年新しく発酵させる層、上の層が発行が終わって完全に土になった層。
下の層の発酵熱で、上の層に埋めた種イモの発芽を促す仕組みです。
芋の弦苗の時期が終わったら、葛芋になった種芋を上の層にすきこんで再度発酵させます。この土が、翌年の夏野菜の苗の育苗用土となるのです。
当農園では、農園内でそのような資材を無駄なく使う流れができています。
2016年
5月
25日
水
5月25日(水)
15日以降は、枝豆の苗を植え付けたり、枝豆の種を蒔いたり、枝豆の畑の中耕培土をしたり、トウモロコシの畑の中耕培土をしたり、スイカやオクラのトンネルを外したり、サツマイモの畝を作ったり、田んぼの畦を直したり、いろいろしてました。
今は田植えシーズン真っ只中。
明後日が雨なので、それまでに出来ることを出来るだけやります。
昨日は、親父が、田植えを頼まれてる飯田さんの田んぼ、久保田さんの田んぼ、古屋さんの田んぼを田植え。
その間、自分は、残る自家田一カ所の片付けと肥料散布、耕耘をしていました。
2016年
5月
08日
日
5月8日(日)
今日は、午前中、田圃の畦の草刈りに追われていました。
午後から休みだったので、作業場の片付け。。。
畑は徐々に夏に向かっています。
トマトの植え付けも4月の21,22日で終わり、ナスやオクラも23日、24日、キュウリも25日、26日で、カボチャやスイカ、ズッキーニは27日に、それぞれ植え付けが終わりました。
その間、時間を見つけては枝豆を植えたり、落花生を植えたり、生姜を植えたり。。。
最近農業記録をonenoteで取ってるので、なかなかブログに書き出すのが億劫になっております。まずい。非常にまずい。笑
ちゃんと書きます。
2015年
11月
20日
金
11月20日(金)
ミックスリーフ 5袋分収穫
サニーレタス 15袋分収穫
ほうれん草 20袋収穫
小松菜 15袋収穫
水菜 20袋分収穫
大根 13本収穫
カブ 8束分収穫
スイスチャード 10袋分収穫
全体的に虫が多い
2015年
11月
19日
木
11月19日(木)
本日は、商工会議所の誘いを頂き、『富士山・東北海道広域ビジネスマッチング「食&農」こだわりの逸品展示会2015』に出展をしてきました。
知り合いの方も多く出展されており、挨拶に伺わせていただいたり、わざわざお越し頂いたり、出会いも多かったり。
とても収穫の多い1日となりました。
野菜も販売させていただきましたが、お陰様で全て売り切ることが出来、ありがたい限りです。
ただ、今日はあくまでも緑米がメインだったので、商談も緑米中心に行っていました。
その中で取引先の方に言われたのは、『緑米は色が全てなのだから、もっと色をしっかり出せるように頑張ってほしい』ということ。
そんなこともあって、家に帰ってこんな論文を読んで勉強してます。
けども。
緑米は、果たしてその価値は色だけなのでしょうか。
色がそこそこというのは、登熟歩合が高く、『もち米としては』最高の品質である緑米ということです。
緑米は、その品種自体が最高品質のもち米であると方々から太鼓判を押されるほどのお米。
それを、まるで雑穀の一つみたいな扱いで、五穀米やら雑穀米やらで出すときに色がないと商品にならないみたいな言い方はどうかな、と思いました。
修善寺で上手く色を出す人がいる、とその取引先の方は仰ってましたが、ただ色だけでその価値を図るなら、売り方は雑穀米程度しかないです。
色だけで緑米の価値を図るのが米のプロだとは思えません。
色にこだわって、結局雑穀米で売る程度のことしかできないのであれば、はっきり言って緑米を作る価値はありません。
色を残すために米としての品質をないがしろにし、収量が減ったとしても早刈りし、色を残すために高いエージレスパックを使い、保存にも気を使い、そんなことをしてコストを上げておきながら、作るのはあり合わせの雑穀米。
しかもバカみたいに高い値段。
それって本当にお客様が求めるものなのでしょうか。
緑米の本当の価値は、そこではないと思う。
だからこそ、野菜食堂のように味で選んで下さる所もあるし、うちの緑米を選んで下さるお客様もいる。
私は緑米のそういうところを大事にしたいのです。
もちろん、色を出して餅としての品質も維持できればそれが一番いい。
色を求める取引先さんの言うことも分かります。
なので、こういう論文を読んだり、保存法を工夫したり、そういう努力は今後力を入れていきたいと思います。
ただし。緑米の価値は、絶対に色だけではありません。
2015年
11月
13日
金
11月13日(金)
今日は朝から地元小学校の食育活動で刈りとりした稲の脱穀をしました。
しました、と言っても、脱穀に行ったのは親父とパートさんの2人で、俺はタマネギの苗やら野菜の収穫に追われてあんまり参加できなかったのですが。。。
やっと、今年も稲刈りのシーズンが終わりつつあります。
毎年このシーズンは、記録が疎かになってしまいます。。。悪い癖だ( ・_・;)
特に今年は、月のイベント数が多くて、たまの休日もイベントに裂いていたので、あんまり休めなかったです。
今日は脱穀が終わってから、乾燥機に入れて乾燥が終わるまでの間、一週間ほど前から始めているタマネギ苗の植え付けの続きをしました。
全体で15ケタ、1ケタ700本くらいなので、10500本くらい植えた計算になります。
今年の初めに収穫したタマネギは、腐敗病に犯されて保存性が悪かったので、今年は防除をちゃんとやって質の高いタマネギを作らなければ。
去年のケタづくりは、機械の入れ方を間違えてマルチがすっ飛んでしまうほどギリギリの幅で作ってしまったので、今年はそれをふまえて、少し余裕をもって畝たてをしました。
機械を新しくしたので、畝たてがとても楽です。
爪の付け方を工夫して、ビニールを押さえる余裕ができるように畝たてをする事ができました。
これでなんとか1月まで保ってくれるといいんですが。
タマネギの反対側に植えたほうれん草も、雨が降ったおかげで無事発芽したので、病気にならないようにケアしないと。
稲刈りのシーズンでなかなか見る機会のなかったブロッコリーやキャベツの畑の様子も気になります。。。
2015年
8月
04日
火
8月4日(火)
写真撮るの忘れたので文章のみの更新です(^^;)
今日はニンジンを蒔いておりました。
55cm間隔で溝を切り、雨が降らないので近くの掘りからポンプで水を汲み上げて水やりをしながら、ニンジンの種をパラパラと。
ニンジンの種は凄く小さいので、覆土にも注意が必要です。
基本的に、覆土の厚さは種子の3倍なのですが、ニンジンだとその加減が難しい。。。サラサラ土をかけるくらいがちょうど良い。
さらにその上から、乾燥と雑草の発生を防ぐために籾殻をかけて、やっと完了です。
今後一週間以上は雨がなさそうなので、3日に一度の割合で水やりに来なければなりません。
最近は暑さに拍車がかかった感じで、首もとの保冷剤が欠かせません。
熱中症に気をつけなければ、、、
ニンジンの種まきが終わった後は、秋トマトの手入れをしました。
植え付けた後、時間無くてほっといたら、脇芽がボーボーになってしまっていたので、このままでは実が生らなくなってしまいます。。。これからは、なんとか時間作って手入れしなければ。
とりあえず、夏トマトの量がガクッと減っているので、明日は収穫前に秋トマトの手入れをしようと思います。
2015年
7月
27日
月
7月27日(月)
猛暑の中、農作業ブログ更新再開です!
根深の畑作りをしました。
畝幅100cm、掘りの深さは30cm~40cm程度。
最初のうちは、ずっと深堀りしながら畝作りしてたんですが、一本やるのに1時間くらいかかってしまってました。これではイカンとやり方を模索し、薄く削りながら溝を掘って往復を繰り返して一本の畝を作るようにすると、20分くらいで一本作れるようになりました!!
やり方を考えてみるものですね。
明日は、人参を撒く予定です。
2015年
7月
25日
土
コントロール出来るリスク、出来ないリスク
http://www.daichi-m.co.jp/blog/ebichan/2008/07/post-146.html
ブログ著者が、農薬のリスクについて、
「「ちゃんと規則どおりに使えば、人体に影響を及ぼすほどの残留は残らない」
という意味であって、それは同時に 「リスクが存在する」 ということも表現していることに
気がついていないように思える。」
と書いている点について、、、
言葉を返すようだが、それはブログ著者に対しても同じ事が言えると思う。
なぜなら、このような実験結果が出たということは、「無農薬野菜にもリスクがある」ということだからだ。
「ちゃんと規則通りに」農薬を使って育てられた野菜は言うまでもなく安全だ。このブログ著者も言っているように。
ただし、だ。
有機栽培、無農薬栽培に「規則」というものは存在しない。
農薬の方が、対して無農薬の方が、どちらが安全であるか、という論争は、両者の主張とも殆ど人体に対する影響は無いレベルであるから、あまり大々的に書くものではないが、明らかに言えることは、「有機栽培、無農薬栽培を否定する言い方をしている方々は偏見を持っている」と語るこのブログ著者の方こそ、農薬を使用した栽培について偏見を持っているということである。
アレルゲンの有無、多少によって無農薬栽培や有機栽培の方が絶対的に危ないという言い方は、確かにおかしい。農薬のリスクに対する視点が無いからだ。
しかし、リスクマネジメントの観点から見れば、農薬を使った慣行栽培や低農薬栽培と、無農薬・有機栽培は決定的に異なる。
先見されるリスクを「コントロール出来るか否か」という点において。
農薬を使用する慣行栽培や低農薬栽培は、確実にリスクを「コントロール」する事が出来る。
逆は言わずもがな。
この違いをどう捉えるかが問題だ。
「太古から獲得してきた植物の力に潜まれているリスクと、
化学物質の野放図な環境への放出という問題を比較して云々というのは、
相当に文化や生きる力を貧しくしていないか、と思うのである。
私は、農薬への依存から脱しようと努力する人のものを食べることの方が、
未来の安心を築く選択である、と信じる立場である。」
とブログ著者は述べるが、
逆に言えば、それは著者のいう「太古から獲得してきた植物の力に潜まれているリスク」を軽視した発言である。
太古から獲得してきた植物の力の方が人や環境にとって安全であるという、何の根拠もない「盲信」は、フェアな視点が欠落しており、危険思想以外の何者でもない。
そして、同時に、「化学物質の野放図な環境への放出という問題」という捉え方は、非常に偏見に満ちているものである。
農薬は決して野放図に放出されているものではない。
製品化には何年もかけて、安全性や環境影響への検証実験が行われ、その実験に対する検証実験が行われ、安全性が確認されて万一誤った使用法がされた場合の対処方法まで確立してから、やっと農家の手に渡る。
農薬の安全性よりか、解明されていない謎の多い、人間のコントロール外にあって説明が充分に出来ない「太古から獲得してきた植物の力に潜まれているリスク」のほうが、よっぽどリスク大なのだ。
もちろん、ブログ著者の言うとおり、
「大地を守る会の生産者も農薬を使うことがあるが、私たちは、
よく考えて農薬を選択し、使用は最小限に抑えよう、別な対策や技術を取り入れられないか、
というスタンスで話をする。
農薬を推奨する方々も、農家に 「これは安全だから」 と安易に勧めるのではなくて、
「これは危ないものだから、説明書きにある通りに使わないといけないし、
ちゃんと鍵をかけて保管するように」 と語ってほしい。
そういった指導が必要な 『薬』 なのだから。」
という点には賛同するが、
そもそも農薬に対して強い偏見を持っていること、そして無農薬、
有機栽培に伴うリスクを軽視した発言をしている点において、私はこのブログ著者に共感は出来ない。
2015年
6月
12日
金
うーん???
「有機農業は環境にも経済的にも良い(研究結果)」
http://m.huffpost.com/jp/entry/7558678?ncid=fcbklnkjphpmg0000000
記事中盤、「3割程度価格が高くても有機栽培の野菜を選ぶ消費者が多い」とあるが、本当にそうだろうか?
これは個人的な疑問だが、高くても価値があるもののほうが良いというのは、新興国や先進国の一部の中級以上の富裕層に限られるのではないだろうか。
もちろん需要はあるし(先進国に限るが)、価格が高くても買う人はいる。
有機栽培の野菜が増加すれば、今は高い有機栽培の野菜の価格も下がるだろうと書かれている。確かにそう思う。
しかし、だ。
市場における有機栽培野菜が増加するかどうかは、あくまでも「今以上に売れれば」という前提があっての話。売れなければ生産量を増やしても需給のバランスが崩れてしまう。
有機栽培の野菜が売れるということは、一般的にいわれるそれらの野菜の見た目のデメリットが受け入れられるということである。現実はどうだろうか。
現実に売れている、という話ならまだわかる。が、「買いたいという潜在的需要があるから売れるだろう」では、説得力に欠ける。
なぜなら、潜在的な需要と、実際に販売して売れるかどうかというのは、必ずしもイコールではないからだ。
新商品の販売直前のアンケート結果では良い回答が殆どなのに、実際売り始めてからは思ったほど売り上げが伸びないというのはよく聞く話で、それはアンケートを取った対象群の選別に偏りがあったり、頭で考えたよりも身を持って経験すると損得勘定が逆転したりだとか、そういう予測の困難な要素が原因である。
一体、「買おうとする」のはどのレベルの所得者層なのか。そして、実際に買っているのは、そういう人たちの中の何割なのか。「買おうとしたけど買わなかった」という人もいるはずだが、こういう人たちも「買おうとした」から統計に含まれているのだろうか。
「損益分岐点は高いし、収量も低い」という事実を、「三割高くても買おうとする人がいるから大丈夫」という予測で補うのは、ちょっと説得力に欠ける気がする。たとえ商品単価が高くても、損益分岐点を超えるほどの売上が無ければ意味がない。
まぁ、売り方やマーケティングは本論分の語るところではないし、農業者がやるべきことなのだが、、
あくまでも日本に限ってみればの話だが、「有機無農薬で、虫食いがなくて、出来るだけきれいな野菜を、可能な限り安く買いたい」という、矛盾していることを簡単に口にする消費者が殆どだ。
このことからも、単純に有機だから高くても売れるだろうという予測は短絡的であることが分かる。
残念ながら、農家がどれだけ苦労しているかなんて考える余地は、多くの一般の人の中には微塵も無いのだと感じることが多い。
そして、そういうのを気にする人に限って、全くと言っていいほど、農業の裏を知らない。
普段どれだけ見た目の悪い農産物が捨てられているのか、感覚として理解している人は、恐らく農家以外いないだろう。
一般的には、せいぜいスーパーのバックヤードで廃棄を見て、「結構無駄になってるなぁ」程度の感覚でしかない。
気にしているのは、GMO、モンサント、農薬、ミツバチといった、マスコミでも話題となりやすいインパクトのあるワードだけ。
それだけで、農業を語った気になっている。
知識の薄さに、正直、呆れる。
「自然な害虫駆除を促進し」という一文にも、非常に違和感を覚える。
害虫「駆除」は、どうやっても自然には起こり得ないのだ。あくまでも、弱肉強食に乗っ取り、益虫と呼ばれる虫が、自身が生きていくのに必要な量だけを食べるにすぎない。それは、生きていくために必要な範囲を越えることはないし、超えなければ「駆除」とは言えない。
農業というのは、特定の作物のみが生育する「自然界では考えられないような植生の場所を強制的に作る」という、悪い言い方をすれば環境破壊によって成り立つ職業である。
害虫は、増える一方で、決して益虫による捕食限界数を下回ることはない。なぜなら、害虫は農場に定着するが、益虫は定着しないからだ。益虫は、自身の食欲が満足すれば、多くがほかの場所に飛散してしまう。この問題は、既に生物農薬で表面化しており、研究者も頭を悩ませている。そして、その結果として、遺伝子操作で飛翔能力を無くしたテントウムシなどが生まれているが、そのような事実に目を向けている人が、果たして有機無農薬信者の中にいるのだろうか。
又、増えた害虫は周りの作物にも派生して増殖を繰り返す。そして、周囲の生態系バランスの破壊を促進する一助となる。
記事後半。長期的な環境への影響について、有機栽培は多くの研究によって、環境にいい影響があると示されているともかかれているが、結論付けが甘い。
問題は、有機栽培のデメリットまで含めて考察していないということだ。
有機栽培のデメリットは、収穫量や、作物品質、価格、農業機械の運用コスト面だけでなく、環境に対する悪影響にまで話が広がる。
どちらかといえば、有機栽培に批判的な立場の論理の方が科学的にしっかり裏付けもとれているし、多くの公的機関もそれに準ずる形の公式見解を発表している。
有機栽培の方が環境に優しいかという点については、反対する意見も強く、どちらともいえないのが事実だ。
もちろん、ニッチな需要に対して、中小規模の有機農家は増加しているし、公的機関も「中小規模の」有機農家が地球環境に良い影響を及ぼすとして支持している。が、あくまでも「中小規模の」であって、大規模農業が主体の海外で有機栽培が増え続けるか、という点には、疑問があるし、いずれ限界を向かえると思う。
そう考えると、中小規模栽培が主体の日本は有機栽培に向くのではないかとも思えるが、これまた、売れる基礎が出来なければ話にならず、まだまだ市場が未熟なのが現実だ。
2015年
6月
09日
火
最近増えてきている有機無農薬推しの飲食店に一言。
「農薬を使っていなければ良い」というような単純な問題ではなく、「農業における全ての問題や課題は、フェアで広い視点から捉えなくてはならない」。
有機無農薬栽培は、あくまで方法の一つにすぎず、メリットも、デメリットも多分にあります。
それを理解している生産者や飲食店は、自身の価値観や考え方は別としても、農薬を一方的に悪者扱いしないはずです。
飲食店は、客に自慢の料理を提供すると同時に、その料理に使われた農産物、ひいては、その料理を食べる人の農業全体に対するイメージを左右する場所でもあります。
料理をする人が、客に、「有機無農薬だから環境にも健康にも良くて、美味しいんですよ」と言った時点で、客に対して、「農薬を使った野菜は環境にも健康にも悪くて、味も劣るんだな」という、全く根拠のないイメージを擦り込むことになるのです。
そして、そのようなことが起きるのは、料理をする人がフェアで広い視点を持てていないからに他なりません。
そのように、消費者に対して、飲食店はマスコミと同レベル以上の食の情報提供の場所になっているんです。
だからこそ、農業と切っても切れない関係である飲食業の方々には、フェアで幅広い視点で農業を捉えて頂きたいと思うのです。
もちろん、その上で無農薬や有機栽培を推すのは、お店の経営戦略でもありますから、文句は言わないし、是非そうしてくださいとも言えるのですが、現時点でそのようなフェアな視点を持つお店が多いかというと、決してそういう訳ではありません。
農薬の使用不使用のみを根拠として、生産物や生産者を選ぶ行為は、単なる農家差別以外の何者でもありません。
2015年
4月
15日
水
4月15日(水)
ネットで薬を調べまくる患者さんも、自分が何を知らないのかまでは知らない by熊代亨(精神科医)
http://m.huffpost.com/jp/entry/7059034?ncid=fcbklnkjphpmg00000001
本当にその通りだと思います。
検索キーワードが偏っていれば、偏った知識しか身につきません。
それを理解している人が、どのくらいいるのでしょう。
当農園の直売所にいらっしゃる方の中にも、「この人の知識偏ってるなぁ」という方が何人かいらっしゃいます。
さて、今日も二日続けて雨です。昨日より激しく降ってて、コノヤローな感じです。
今日は大人しくハウスの中で、自家用の苗を箱に取ったり手入れしたりしてます。。。
2015年
4月
15日
水
全ての農業者が有機無農薬栽培をするには
最近、お客様から、このような質問を頂きました。
「昔は全て、有機無農薬だったはずなのに、なぜ今は出来ないんですか?」
私は、このように答えました。
「スーパーに、何食わぬ顔で奇形や虫食いの野菜が並び、それが今現在スーパーで販売されている野菜と同等の価格で売られていて、消費者の方々がそれを全く気にせずに買われることがふつうの光景になったなら、可能です」
お客様は、「それは無理です」と答えられました。
私は、「ですよね。それが、有機無農薬が広まらない一番の理由ですし、当農園が、必要があれば農薬を使用するという前提で極低農薬栽培を選択している理由です。」と答えました。
昔(大正以前)は、流通が発達しておらず、地元でとれた野菜は地元で消費するのが普通でした。今のようにスーパーなど無く、農家と消費者が直接取り引きする機会も多かっただろうと思います。
全国に向けて生産販売する必要がないぶん、各生産者の営農規模も小さかったでしょう。
農業機械も発達してませんでしたし、広い農場を管理することはとても出来なかったはずです。
その分、野菜の株一つ一つに目が届きやすく、却って今よりも質の高い野菜が作れる割合がB品の数と比べて高かったのだと思われます。
質の高い野菜が作れれば、農家は少ない生産量でも生活できます。
なので、流通が発達し始める昭和中期以前は、有機無農薬栽培が主体でした。
しかし、現代のように、有機無農薬栽培を意識して行っている農家はいません。これは断言できます。
なぜなら、それが普通だったからです。
使う必要がなかった。理由はそれのみにつきます。
営利経営が成り立つのであれば、余計なコストをかけて使う必要などありません。
しかし、時代は代わり、流通と市場が発達、農作物は全国に向けて発送されるようになりました。
欲しい野菜がどこでも手に入る時代は、農家にとっては苦痛の時代となりました。
地元の消費が、地元に還元されなくなったのです。
農家と消費者の繋がりは当然薄れ、スーパーが台頭し、安売り合戦が始まりました。
当然、虫食いや形の悪いもの、色付きが良くないものなど販売価値はつきません。
味や見た目には、地域差も現れます。
消費者は、我先にと見た目のいいもの、味のいいものを少しでも安く手に入れようとします。
それまでのように、少量を作って出せば経営が成り立つ時代ではなくなりました。
自ずと農家は、経営を成り立たせるために、消費者に求められる、綺麗で形がよく味と品質の揃った野菜を大量に育てようとします。
大量に育てるには、広い農場が必要ですが、それまでのように一株一株に手間を裂いていては、人件費もかかるし、時間もかかるし、コストがかさんでしまって、とても一般の人が手を出すような価格で販売することは出来ません。
そこで、農薬を使用して人件費や耕作費のコストを低く抑える大規模栽培が主流となるのです。
世の中には同じような野菜が溢れ、消費は分散し、農家一件当たりの収入の差もどんどん広がっていきました。
現在の日本農業がこのような形になったのは、消費者の方々が選んできたことの結果なのです。
つまり、再度日本農業を変革させるためには、最初にいったように、形の悪いものを正規価格で買うのが普通に感じる用になるほどの、消費者の方々の大規模な意識改革が必要というわけです。
本来、形がいいもの、綺麗なものは、正規価格に上乗せでプレミアが付くべきです。それが、現在は卸価格底値で買いたたかれ、スーパーに高いマージンを付けられて販売されるのが普通になっています。
正規価格というのは、その農産物を作るのに必要になった最低限のコストギリギリの価格です。
見栄えの良いものを作らないとバイヤーは買わないですし、かといって高くても手は出しません。
良いものが底値になってしまうような現状では、農家は利益を得ることができません。
生活していくのがやっとです。
生活していくのがやっとの価格で、正規品が販売されているのです。
よく考えてみてください。もし、世の中のスーパーに、何食わぬ顔で奇形や虫食いの野菜が並び、それが正規の価格で売られていて、消費者の方々がそれを全く気にせずに買われることがふつうの光景になったなら、今より野菜の値段は下がります。
なぜなら、今まで綺麗なものだけにかけられていたコストが、B品に分散するからです。
各農家から一日に発生するB品の量は並大抵ではありません。
正規品と同じように手間がかかっているのに、その手間賃を価格に乗せられなかったB品。
それが全て正規価格で販売できるとなれば、コストが分散し、低価格ながら利益率を維持したまま販売することができます。
綺麗な野菜には正規品価格に上乗せでプレミアが付き、農家はさらなる利益を得ることができます。もはや綺麗な野菜は必需品ではなく、嗜好品の部類になります。
B品でも経営が成り立つなら、利益を求めずに小規模で営農を継続していくことだけを追求する農家も現れます。そうなれば、わざわざコストをかけて農薬など買う必要もなくなり、さらに野菜の価格は下がるでしょう。しかも、利益率は維持したまま。
さて、今の状況はどうでしょうか。
スーパーでは安売り合戦が続いています。
しかし、マスコミでは有機無農薬がもてはやされ、消費者はそのような野菜を求めます。
かと言って、その栽培方法では大量に発生してしまうB品は買ってもらえません。消費が集中するのは、ごく一部の綺麗な野菜のみです。それも、高くては買ってもらえません。
矛盾していると思いませんか??
農業は仕事です。ビジネスです。
発展していくためには、利益を上げ、利益を投資しなければなりません。
逆に言えば、投資できなければ、農業は衰退し、発展することもできなくなってしまいます。
少しでも安いものを買おうとするのは当たり前のことです。
「値下げをしろ」という言葉をかけられることは、この仕事をしているととても多いです。
そのたびに、生産者は、とても悲しい思いをします。
せっかく大変な思いをして育てて、それでも出てしまう奇形や虫食いの作物を、歯がゆい思いをして大量に破棄して、ほんの一部の綺麗な物だけを、ギリギリの価格設定で販売しているにも関わらず、苦労が認められていない、認めてくれないのだなぁと悲しい気持ちになるのです。
今の日本農業を形作っているのは、農家でも、農協でも、スーパーでもありません。
消費者である、あなた方です。
「値を下げろ」というのは簡単です。ですが、その言葉を発する前に、目の前にいる生産者のことを、少しでも考えていただければ幸いです。
2015年
4月
13日
月
更新遅くなってすみません
更新遅くなってすみません(;´・ω・)
イベント続きでバタバタしてました。。。
これまでの間に行った作業などを淡々と書いていきますので、お付き合いください(;´・ω・)
2015年
3月
10日
火
3月10日(火)
今日は風が強いですね!
昨日は雨だったし、今日は花粉が凄そうです。
昨日は県4Hクラブの発表会で、1日静岡にいました。
県内の各農業者クラブが、一年間の実績発表や、代表会員の意見発表を行いました。
素晴らしい発表をする方々とならび、私も東部代表として意見発表させていただき、数ある発表者の中から、僭越ながら優秀賞をいただくことが出来ました。
その後の飲み会でさんざん飲んで帰ってきたので、今日は朝が辛かったです(^-^;
2015年
3月
08日
日
3月5日(金)~3月7日(土)
5日から7日までは、ひたすら電熱線を敷いて栽培ベッドを準備し、苗を移植する鉢を作っていました。
一区切りベッドを支度するだけで、最低3時間はかかるのがネックです。
一時は本格的にハウスを建てることも考えましたが、苗の本数を考えるとそこまでの費用をかける必要も考えられず。。。
8日からは、トマト苗の接ぎ木を始めました。
トマトは割り継ぎという方法で、台木専用のトマトに継ぎます。
2015年
2月
24日
火
2月24日(火)
2015年
2月
23日
月
2月19日(木)~2月23日(月)
今日は、ナスの苗を移植しています。
先日のトマトの苗の続きから、
ナス台木 トナシム 20列800本
ナス穂木 筑陽 19.7列790本
ピーマン台木 5列200本
を移植しました。
2015年
2月
18日
水
2月18日(水)
今日は一日中変な天気でしたね。
途中で雨が降ったり止んだりを繰り返し、雷が鳴ったかと思えばすぐに晴れたり。
お陰でハウスの開け閉めが忙しかったです。
ブログのカテゴリーは農業ですが、今日は農業関連の話というよりも土木関係の話ですね。
人生で初めてコンクリを練りました。
先日から親父につき合わされて作っていた竹置き場の小屋が大方完成し、基礎に鉄杭を打ってコンクリで固定するのですが、そのためのコンクリを練ってました。
2015年
2月
08日
日
2月8日(日)
2015年
2月
08日
日
2月7日(土)
昨日はいつもの朝市の後、沼津市サンウェルぬまづにて、ファーマーズマルシェに参加してきました。
当日はなんとか天気も保ち、寒い中でしたが実のあるイベントにすることができました。
お越しくださった方々、ありがとうございます!
次回開催は4/5(日)を予定しております。
沼津産ぐり茶とのコラボメニューが登場する予定です。
詳細は乞うご期待!!
2015年
2月
05日
木
2月5日(木)
昨日今日と、あまりブログネタにするほどの仕事をしておりません(仕事してないってわけじゃないですよ(笑))
昨日は丸一日切り干し芋の作業。煮た芋の皮をむいたり、ピアノ線で薄切りにして干したり。
今日は、午前中、夏野菜の植え付けに使う米糠を大袋で業者から貰ってきて、それを紙袋に小分けにしていく作業をしていました。
午後からはコンバインの掃除。
親父が私用でいなかったので、手探りではありますがなんとか途中までやりました。
でも数カ所不具合発覚。。。どうしましょ。
夜は参加している農業者団体、静岡ACTの定例会でした。
あ、今月7日(明後日!!)イベントやります!
場所はサンウェル沼津(沼津の夜間救急医療センターが入っているビル)で、一階のカフェ「シェ ワタナベ」のウッドテラスにて10:00~15:00で農産物販売イベントを行います。
お花のプレゼントや、この日限りの限定スイーツもあります!
是非皆様お誘い合わせてお越しください。
2015年
1月
24日
土
1月24日(土)
いやー、参りました。
昨日は夕方、今日は早朝に小火で出動。。。寝不足です。
この時期は火災が増えるので、皆様火の元にはお気をつけください。
家の周りに燃えやすいものを置いておくと、放火の標的にされやすいですよ。
2015年
1月
17日
土
1月17日(土)
本日は朝市です!
なので、午前中は直売所はお休みです。
ここ一週間は、ずっと堆肥の手入れをしています。
先日木屑を入れた後、籾殻を深さ20cmくらいで入れて、米糠と化成肥料15kgを混ぜて攪拌しました。米糠と化成肥料は、細菌の餌になります。
窒素分がないと発酵が進まないので。
2015年
1月
10日
土
1月8日(木)~1月10日(土)
1月8日(木)は、空豆とスナップエンドウの土寄せの続きをしました。
前日の雨で、地面がぬかるんでいて作業がやりづらかったです。
この日は一日中この作業でした。
2014年
12月
26日
金
12月26日(金)
ほんとにここ最近忙しくなって、blog更新している暇もほとんどありません(;´Д`)
ここ3日間の作業を、ダイジェスト的に纏めて書きます!(笑)
12月24日(水)
2014年
12月
23日
火
12月23日(火)
今日は、冬蒔き春採り大根の種を蒔きました。
昨日貼ったマルチの穴に3粒ずつ。
品種は「大師」。
収穫時の大きさは、長さ37cm、太さ直径7cmほどと、少し小ぶりな品種です。
隣の玉ねぎのマルチが、昨日の爆弾低気圧でまたすっ飛びました。。。貼っても貼ってもすっ飛ぶ(;´Д`)どうすればいいものか。。。また直さなければ( >_<)
2014年
12月
22日
月
12月18日(木)~12月22日(月)
4日前から、ビニールハウスの作業に追われてblog更新をする暇もありませんでした(^^;)
やっとビニールの貼り替えが終わったので、blog更新します!
12/18
2014年
12月
13日
土
12月13日(土)
11日から少し体調崩して休んでました。
今日からまた復帰です!
今朝は8:30から10:00まで清水朝市です。みなさまのお越しをお待ちしております。
2014年
12月
01日
月
12月1日(月)
早いもので、今日から12月ですね。
毎月が師走並みのスピードで過ぎ去っている気がしますが(笑)
今朝も様々な野菜を収穫し、お野菜取りそろえて皆様のご来店をお待ちしております!
2014年
11月
29日
土
11月29日(土)
今日は清水町農業祭でした!
が、あいにくの大雨、、、
それでも、雨の中買いにきてくださる方々がいるのはありがたいことです。
だんす(ろたすの裏のれん)のtetsuさんや、知り合いの方々、清水朝市の常連さんなどなどが来てくれて、農家冥利につきるイベントとなりました。
こういう方々に支えられながら農業が出来ているありがたみを深く感じる1日でした!
2014年
11月
26日
水
11月26日(水)
昨日早く寝たおかげで、のどの痛みも鼻の痛みもだいぶ楽になりました。
明日のMamanMarcheにむけて、何が何でも治さなければ(;`・ω・´)
さて、今日も雨です。
やれることが限られますが、今朝はブロッコリーの虫チェックで大半の時間が過ぎてしまいました。
うーん、市場ではこういう虫食いものはポイ捨てレベルですが、、、勿体ないですね(;´Д`)
2014年
11月
25日
火
11月25日(火)
今朝は、たくあん大根を収穫しようとおもっていたのですが、、、あまりの雨にやめて、米の機械を掃除してしまうことにしました。
機械の中にはまだ結構な量の米が残っているので、掃除して出してやらないと、湿気で固着して機械が動かなくなってしまいます。
2014年
11月
24日
月
11月24日(月)
今日は忙しくて、ブログの更新か遅くなってしまいました。。。
今朝はブロッコリーの再チェックから始めました。。。昨日とったブロッコリーの袋をみたら、底に虫のフンが(;´Д`)
中を再チェックして、徹底的に取り除きました。直売所が休みでよかった(;´Д`)
2014年
11月
23日
日
11月23日(日)
今日は日曜日なので、直売所はお休み。
注文もありません。
それでも野菜は待ってくれないので、収穫は毎日欠かさずやります。
今朝は、ブロッコリー、キャベツ、人参、根深ネギ、レタスなどを収穫しました。
冷蔵庫で保管して、明日直売所に出します。
2014年
11月
23日
日
11月23日(日)
2014年
11月
22日
土
11月22日(土)
昨日スマホ充電するの忘れて寝てしまったので、今まで全く写真撮れてません。。。失敗した(´・ω・`)
午前中は朝市でした!
今日は晴天のおかげで盛況。出した人が少なかったのもあって、15000円程の売上を出せました!
ただ、やはり若いお客さんが少ない。。。親子に来てほしいのですが、なかなか上手くは行かないものです。
午後からは玉ねぎの畝を追加して、これから小学校の田んぼの稲の籾摺りです!
これでやっと稲の作業が終わる。。。長かった(^^;)
2014年
11月
20日
木
11月20日(木)
今日は午後から雨の予報だったので、午前中は芋を出来るだけ掘りあげてきました。
今日掘ったのは安納いもですが、安納いもはあまり成長が芳しくなく、、、小さいものが目立ちました。
種芋と販売分とを分けて、昨日同様に穴を掘って貯蔵します。