無題

私が安保法案に反対する理由-堀有伸http://m.huffpost.com/jp/entry/7876094?ncid=fcbklnkjphpmg00000001


初めてマトモな反対意見を見ることが出来た。

賛成派の自分が見ても、共感できる点が多々ある。

だが、それで自分の賛成という意志が揺らぐかと言えば、そういうわけではない。

なぜなら、この著者も「現時点では」と含みを持たせているように、いずれ必ず必要になる議論だからだ。

戦争という刺激的なワードに翻弄されている(的外れな)反対派が多いように、ある意味、戦後初めて、日本国民は「対外自衛」というものに接して、確かに混乱している。

しかし、著者のいうとおり、そこから先に進んでいない。


テレビ番組のコメンテーターですら、政府が説明責任を果たそうとすればするほど、反対派は反発するだろうと言っているとおり、そもそも反対派には「積極的に理解しようとする」視点が皆無である。共感はしなくていい。ただ理解は必要なのだ。相手と同じ土俵で話をするためには、理解は不可欠だ。

その点において、このブログ著者は賛成派からみても理解をしており、素晴らしいと思うのだ。

話が逸れた。

ここまで政府が説明責任を果たそうとしているのに、話は一向に重要な自衛についての方向に進む気配を見せない。反対派は総じて戦争反対!という的外れな批判を繰り返している。

いずれにせよ必ず必要になる議論について、こんな反応しか示せないのに、著者のように「現時点では反対」と先延ばしに先延ばし、今後この議論が切羽詰まった時に再度発生した時には、こんなデモもやっている余裕さえ無いかもしれない。

そんなときに、税金を使って会期延長して、理解しようともしない人々の理解を取り付けようとし、違憲だ合憲だの議論を長々としている余裕など、皆無かもしれないのだ。

少なくとも、議論は平和で余裕のある今のうちにやっておかないと後悔する。

そもそも今の反対派は、『人死に』という短期的な部分にのみ注目し、『国の存亡』という大々的、長期的な視点で見据えることが出来ていない。

国が長期的に生き残っていくためには何が必要かを考えなければならないのに、短絡的な視点でしか捉えられないのであれば、そんな人にそもそも集団的自衛権を理解しろと言うのが無理である。


そんなことも認識できていない点で、反対派は本当に平和ぼけしていると思う。

日本は平和バカでなければならないのだ。

9条を盾にして、死にたくない殺したくないと手前勝手で一人称なご都合主義を世界に向けて披露しているようでは、いつまでたっても日本は半人前である。

平和ぼけというのは、平和にボケてしまったことをいう。まさに今がそうだ。

しかし、平和バカは違う。筋を通して自分の意見を訴えられるのが本当の真っ直ぐなバカだからだ。

考えても見れば単純なことだ。周りと対等になってこそ、やっと意見を通すことが出来るのに、『集団的自衛権を認めたことで、やっとマトモな国になった』と各国に言われるほどの国が、押しつけ条文を盾に平和だ何だと訴えたところで何の意見が通るだろうか。

憲法前文ですら、『国際的平和』を訴えているのに、今の反対派が訴えているのは、所詮自分たちが良ければ他はどうでもいいという仮初めの一国平和主義である。

世界はそんな反対派の訴えの裏に潜む本質など見抜いているから、集団的自衛権が通って『日本がやっとまともになった』などというのだ。


世界に向けて、筋を通して平和を訴え続けるために、安保法制は必要なのだ。

今の反対派の、9条を盾にした平和というのは、世界的に見て筋が通っていない。

そもそもが、戦後の日本がアメリカに都合のいい従属国になるように押し付けられた条文だからだ。

私は解釈を変更することが、アメリカの従属国化を強めるという反対派の意見は理解はするが、共感はしない。

考え方が異なる。

9条を盾にアメリカの言い分を断っていたという反対派の意見はちょっと捉え方が間違っている(「9条があるから『行かない(能動的拒否)』のではなく、「アメリカが押し付けた9条があるせいで『行けない(受動的拒否)』」という言い訳を使って断っていた)し、集団的自衛権を日本が持つことで、アメリカの要請を断るカードも持てるようになるからだ。

違憲判断のわだかまりを残したまま安保法案が通った、政権任期の切れる一年後の選挙では、自民党は晴れて改憲を呼びかけられるようになるだろう。

その時に、今度は改憲が主たる争点の一つとなった選挙となるだろう。

この著者のような人々に、いくら姑息と揶揄されようが、いずれやらなければならない議論は出来るときにやっておくべきだ。そして、選挙で勝った政権なのだから、通そうとしている法案は通すべきだ。

正否や否定は次の選挙で国民が示せばいい。ただし、そのためには他の政党が明確な将来性のあるビジョン(マニフェスト)を示さねばならない。

自民党以外の政党は、現時点で、先の選挙を見据えて、そのようなマニフェストを準備しておかねばならないのに、そのような素振りを少しも見せようとしない。

そんなんで反対派を取り込めるのか??本気で止めたいと思うのであれば、明確なビジョンを示す努力をすればいい。話はそれからだ。

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コメント: 2
  • #1

    admin (木曜日, 21 4月 2022 19:07)

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  • #2

    admin (木曜日, 21 4月 2022 19:09)

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